韓国映画『パラサイト 半地下の家族』を観た感想。似た作品もご紹介。
動画配信サービスU-NEXTで韓国映画『パラサイト 半地下の家族』を観たのでレビューしたいと思います。
料金
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あらすじ
半地下(パンジハ)に住むキム家族。家族で内職をし、兄妹は学校にも行けない・・・そんな貧困層の家庭です。
長男のギウは友人から裕福層の娘の家庭教師を依頼されます。
ギウは計画を立て、パク一家の関係者と自身の家族を次々と入れ替えていきます。(前任者を陥れ、追い出していく・・・)
妹をパク一家の弟の家庭教師に。
父親を社長の運転手に。
母親を家政婦に。
パク一家がキャンプに出掛けた夜、キム一家はパク一家で宴を開きますが、なぜか夜中に元家政婦が突然訪ねて来ました。
そこから一気に物語が動き出します・・・
感想
前情報なしに視聴したのですが、いやいや驚かされました。
入れ替わり(成り代わり)系のコメディ?
と思っていたら後半のスリリングでスピーディな展開に飲みこまれてしまいました。
”ブラック”と謳われいるのにも思わず納得です。
僕がこの映画で印象深かったのは以下の4点。「格差社会」「裏の顔」「臭い」そして「喪失感と希望」です。
格差社会
この映画の随所に見られるのが貧困層と裕福層の格差です。
片や半地下で酔っ払いの立ちションを見ながらの夕食。
片や有名デザイナーが作ったおしゃれな家。
子供の教育には金に糸目をつけない母親。
純粋な娘と元気な息子。
家族を愛する社長。
全てがキム家とは違います。
ビジュアルを見るとわかるように、一緒に写真に納まっているものの2家族の身なりは全く違い、格差や違和感を象徴しています。(映っている足はなんだ?笑)
裏の顔
完璧で、裕福の象徴のようだったパク一家の人間"臭い"部分も印象的でした。
「同じ人間なんだから」といえばそれまでなのですが、
奔放で天才肌に見えてトラウマに悩む弟。
前任の家庭教師と恋仲だったはずなのにギウと恋に落ちる流されやすい姉
品が良さそうにしていたがドラッグ使用歴?のある夫婦
など、次第に露わになっていく素の人間の部分がそれまでとの対比で妙に醜く感じてしまうのです。
そうそう、途中でやめてしまった家政婦の裏の顔が一番の驚きであり、この映画のターニングポイントですね(笑)
臭い
なんと言ってもこの映画の一番のポイントは"臭い"だったと思うのです。
半地下の。貧乏人の。着飾っても消すことの叶わない心身にしみ込んだ"臭い"です。
少しずつ自分(キム・ギテク)に向けられていく"臭い"への軽蔑。
それ(=臭い)は自分ではもうどうしようもできない程に広がっている裕福層との格差であり、自分へのコンプレックスであり、触れられたくないデリケートな部分だったのかもしれません。
パク社長から、敵対していたはずのもう一組の家族に向けられた"臭い"への蔑視。これが引き金となって父の衝動を突き動かしたのです。
この”臭い”さえなかったらこの物語はコメディ映画になれたかもしれない。そんな風にすら思います。
成りすましが本当になる・・・
家族がみな仕事や大学に進み、劇中でギウが口にしたような"なりすまし結婚式"も夢では無かったかもしれないと・・・
喪失感と希望
喪失感と希望。それほど ポン・ジュノ監督作品を追っているわけではないのですが、以前も感じたこの感覚。それが『グエムル-漢江の怪物-』です。
お勧めの他作品
『パラサイト 半地下の家族』を思い切りスリラーに振り切ったような映画が2013年公開の『かくれんぼ』です。
ストーリーが進むにつれて深まる謎。そして終盤に爆発する恐怖展開!子供達が出てくるのがまた憎い!
かなり前に期待せずに観た映画でしたが引き込まれるものがありました。こちらも興味があったらチェックしてみてくださいね!
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